はい、今日もタイトルから外れた話の続きをしたいと思います。
昨日、開国後の日本が外国との金と銀のトレードのレートを据え置いた話をしました。
それが、単純に情報不足というものではなかったとの話しもしましたが、これは明治以前の江戸期の教育に朱子学というものが使われていたことに端を発します。
儒教(目上の人を大切にしなさいよ)をさらに進めた朱子学というもは、上下の身分を守る封建制度にマッチした学問だったために、徳川幕府によっても広められました。士農工商の考えもこの学問によるものです。すなわち商(あきない)が一番みっともない事だとの考え方です。
この考え方で二百数十年教育されてきたら、明治の世の中になっても、「金のトレードで大儲けしよう!」とはならなかったのです。
その意識を変えたのが、来年から新一万円札になる渋沢栄一さんでした。
渋沢さんは、朱子学の元となった儒教では、「商いが悪いなんて一言も言ってないよ。」と著書の論語とそろばんで著したのです。
でも、現在に至っても、なぜか日本人は諸外国人との商売の交渉で、遅れを取る感じが見て取れますね。ここには、歴史的な経緯があるようです。
ちなみに、2日間で披露した歴史認識については、100%歴史家の井沢元彦さんの受け売りなので、悪しからず。
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